お金とココロのアドバイザー 榎本尚子です。

生命保険のお話、今日は3回目。保険加入に関する健康告知についてお話します。

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健康告知書、全部「いいえに〇」がダメな理由

生命保険といえば、健康告知については、記入用紙の質問に「いいえ」で答えればいいんでしょ?と言う考えが
以前は一般的だったかもしれません。わたしも保険会社に行くまでは「??何が違うの?」って思っていたぐらいです。
実はそれは正直とても怖いことです。
10年ほど前に、告知義務違反関係で保険金が払われなかった、保険の担当者が言わなくていいって言ったから言わなかったのに!という、
なんとも言い難い内容の報道があったのを覚えていらっしゃるかもしれません。

健康告知を「ありのまま」していないと、給付金請求が起こった場合に、
給付金が出ないばかりか、契約が解除になったりする場合もあります。

しかも加入後2年間以内に保険金請求が発生した場合は、保険会社から調査が入る可能性が非常に高くなります。
私も保険に加入をされたお客様が、加入後1ヵ月で入院をすることになってしまい、
その保険金請求について調査が入りました。

その際は告知事項に間違いがなかったと言うことで無事給付金が出ることになりましたが、
お客様にもお客様のご家族にも必要以上のストレスを与えることになってしまい、
私自身つらい思いをしました。

精神疾患系の投薬や治療は要注意

私のお客様ではありませんが、精神疾患系の薬を飲んでいたことを黙っていて、保険金請求が発生した場合に、
その事実が発覚して保険契約自体が解除になったと言うケースもありました。

最近はメンタルヘルスが声高に叫ばれていることもあって、
睡眠導入剤や抗鬱剤等、わりと簡単に飲んでいるケースが少なくありません。
それ以前も、医療関係の方は、夜勤があったりでなかなか寝られない場合に、
病院で処方されていることを、わりと簡単に話をされる方もいてびっくりしました。
(ロキソニンなどの痛み止めも以前は簡単に病院内では手に入っていたようですが、
今は厳しくなっていますね)

保険契約は、過去5年以内に精神疾患系の薬や睡眠導入剤などを飲んでいたり、
病院にかかっている場合は、治療をしているとみなされ、
保険の加入が難しくなります。
一般的な商品では加入できませんが、緩和型保険というタイプの商品があり、
一般的な保険料率よりは高い金額だけど、健康告知の項目が比較的少ないもので、
そこで問題なければ引き受けをすると言う商品があります。

心身が健全であることは、もちろん大事なので薬を飲むなと言いませんが、
できれば、一般的なの商品に入り、必要最低限の保険料でいけるのが、リスクマネジメントとしては理想的です。

査定が厳しくなる疾患は?

その他出てくるのが、喘息・アトピー性皮膚炎・食物アレルギーなどのアレルギー疾患です。
アレルギー疾患については、薬をどの程度服用しているか、喘息ではどの程度の治療をここ最近で受けているか?
アナフィラキシーショックの有無などが問われます。

最近は脳疾患やがん等にかかったとしても元政治家に買ったとしても

心疾患にかかったとしても社会復帰をされているケースが増えていますが、
生命保険では、査定が厳しいのが現状です。
緩和型の保険では加入できるケースもありますが、
一般的な生命保険はかなり査定が厳しく断られるケースも少なくありません。

中には脳疾患になってから、10年以上経過しているケースでも
保険に入れなかったと言うこともありました(数社あたって、割増保険料で引き受けてくれる会社が見つかりました)

大きな病気をしたからといって、加入の可能性はゼロではない。

勘違いしやすい話ですが、この疾患があるから入れないと言う場合もありますが、健康告知の内容によっては、
部位不担保が2年とか5年とか、条件がついたりする場合があっても
その部分だけが保障の対象外になるだけで、他は問題ないと言う可能性もあります。

私も帝王切開をしていたり、大腸ポリープをとっていたりしますが、
それも健康告知をきちんとすることで、無条件で加入できることもありますし、
大腸ポリープも良性であれば、何年経過しているということを告知すれば条件が良くなる場合もあります。
(切除したばかりの場合はもちろん厳しい査定結果になります)

このほか、加入が難しいケースとしては、ウイルス性肝炎、潰瘍性大腸炎、甲状腺疾患などがあります。
いずれも投薬を続けている場合はきちんと告知しましょう。
それ以前に、取り扱いの担当者に、相談をして、加入できるかどうかを確認してもらった上で、
手続きをしてください。

きちんとした手順を踏むことで、いざという時の給付金を受け取る権利を得よう

健康告知については、保険会社が必要とする情報を的確に記入することで、
査定が有利になる可能性が高いです。
加入手続きの前に、気になる事は担当者に相談をして、
事前に引き受けが可能な会社があるかどうか、
告知をする場合どんなところに気をつけて記入すれば良いかなど
対策を立てていきましょう。

次回は・・・外貨建て保険ってどうよ。

日本円の商品では、金利がほとんどつかない今、外貨建ての保険が積み立て型の保険では、メインです。
ルールを知っていれば、決して怖いものではないので、ハードルを下げられるお話をします。

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